1. 日 時 第1回2023年1月25日(水) 12:10~12:40
第2回2023年2月20日(月) 12:10~12:40
第3回2023年3月15日(水) 12:10~12:40
2. 場 所 北九州市立男女共同参画センター・ ムーブ
オンライン(Zoom)
3. 出演者 第1回 森重 千里さん (JICA海外協力隊経験者・ラオス赴任)
第2回 永崎 公志朗さん (JICA海外協力隊経験者・タイ赴任)
第3回 内野 里香さん (JICA海外協力隊経験者・トンガ王国赴任)
4. 参加者 第1回62名
第2回51名
第3回35名
第1回目は、ラオスで海外協力隊員として活動された、森重千里さんにお話いただきました。
森重さんは、2019年から2年間、ラオスのルアンパバーンの商業産業局のコミュニティ開発で、県特産品の販路開拓や、商品開発のアドバイスを行う活動をしていました。現在はJICAの“草の根プロジェクト”で、観光分野のコーディネーターとして働いています。
ラオスで組織のトップは女性が大半を占める一方、ビジネスの場では若い女性の意見は真摯に受け止められなかったり、女性は早く結婚して出産することが求められたり、飲み会で女性が男性にお酌をする慣習があったり、農村部では女子より男子が優先的に教育を受けられるといった状況が見受けられます。
しかし、炊事、洗濯、掃除などの家事は、夫婦間で分担して行っているようです。
第2回目は、タイに赴任されていた永崎公志朗さんにお話しいただきました。
永崎さんは、2017年から2019年まで2年間、感染症対策隊員として、タイのチェンライにある「結核・エイズリサーチ財団」で活動していました。所得が低く、結核やエイズにかかった患者に、生活状況のヒヤリングをして励ましたり、近隣の学校で啓発活動を行っていました。
タイは、多様なジェンダーがあり、18種類の性別があると言われています。性別で人を見るのではなく、その人のあるがままを受け入れる人が多く、職業においても、デパートでの化粧品の販売など、日本では女性の割合が多いですが、タイでは女性に限らず様々な方が働かれています。
第3回目は、トンガで環境教育の活動を行っていた、内野里香さんにお話しいただきました。
内野さんは、2017年から2019年まで2年間、トンガ王国の最北端の「ババウ島」に赴任していました。主に島国や離島の学校を巡り、紙芝居などで子どもたちにゴミの不法投棄が起こす実状を教えたり、トンガ人のゴミの不法投棄の為のパトロールを行っていました。
トンガのジェンダーの特徴として1つ目に、女性の地位が高く、組織の上層部に女性が多く意見も通りますが、最終決定権を持っている町長や大臣のようなトップは男性で占められます。
2つ目に、家族内で男性が2人産まれた場合、1人が女性として育てられます。姉妹が結婚すると男兄弟は家を強制的に出され、里帰りさえ許されないため、生まれついて女性として生きる人と、自分の判断で心は男、姿は女として生きる人がいます。