2018年度、第2回目の「行政官のためのジェンダー主流化政策」研修は、1月10日(木)から2月7日(木)までの日程で開催され、カンボジア、ドミニカ共和国、エジプト、モルディブ、ミャンマー、ネパール、パキスタンの7カ国7名の行政官が参加しました。
この研修は、参加した研修員各国の組織内において、ジェンダー主流化を促進させるための効果的な計画が立案・実行されることを目的とし、約1か月の期間中、講義、ワークショップ、ディスカッション、視察などを織り交ぜた研修を実施しています。
JICAでは、国づくりの担い手となる行政官などを受入れ、技術や知識の習得、制度構築等をバックアップする「研修員受入事業」(本邦研修)を実施しており、特に、「課題別研修」である本コースは、日本側で提案した研修に対して要望のあった国から参加を希望する方々が来日して研修を実施しています。
KFAWは、毎回本研修に参加した研修員からの要望やコメントをもとに、次回研修へのアップデートにつなげています。様々な国のジェンダー主流化の状況や国ごとの課題を把握することが、最適な研修成果としての提案につながります。研修員各国のジェンダー主流化の取り組み状況や課題は、講義初日にカントリーレポート発表会を行い、全員で共有します。今回も7カ国から来日した研修員は、緊張した様子でプレゼンテーションと、参加者や専門家コメンテーターとのディスカッションを行いましたが、この発表会で、研修員同士も打ち解け、研修期間中のその後のお互いの理解も深まりました。
さらに2018年度は、「アフリカ会議 in KFAW」(6月29日実施)や「おしゃべり国際交流」(1月27日実施)といった、KFAWが主催する市民向けのセミナーにも研修員が参加し、市民と交流したりディスカッションを通じて情報を共有することができました。
このようにKFAWは、研修の実施のみならず、研修員たちを、様々なジェンダーに関する情報や課題解決のチャレンジを共有する新しい友人として迎え、有意義な研修期間となるよう努めています。