KFAWでは、独立行政法人国際協力機構九州センター(JICA九州)の委託を受け、毎年2回、開発途上国のジェンダー主流化推進を担当する中央政府及び地方政府の行政官を対象にした研修を実施しています。2018年度の第1回目の研修は、6月11日(月)から7月11日(水)までの日程で開催され、ガーナ、コソボ、パレスチナ、マラウィ、ナイジェリア、南スーダン、タンザニアの7カ国7名の行政官が参加しました。
「ジェンダー主流化のための保育対策」という研修では、北九州市光沢寺保育園、光沢寺第二保育園のご協力を得て、これまで30回を超える視察を受け入れていただいています。
今回は7月2日に光沢寺第二保育園を訪問し、園児たちと一緒に七夕を祝うなど交流を楽しみ、また藤岡佐規子先生による講義で日本の保育の実態などを学びました。
訪問後、パレスチナの研修員から、「日本では保育園のおかげで、家族や母親が働くことができるのだという事がわかりました。これまでは子育ては女性の仕事とされてきましたが、現在の日本では、女性の労働市場への参加促進のため、保育園が重要視されています。日本でのこの経験を取り入れて、自国で保育サービスを向上させていきたいと思います。」とコメントがありました。日本の保育現場での研修が、ジェンダー主流化への更なる理解につながったようです。
心のこもった園児からの招待状