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アジア女性会議

第15回 アジア女性会議―北九州

報告書ができました。こちらでご覧いただけます。(2005/4/1掲載)

基調講演(PDF 2,683kb) 全体会(PDF 1,825kb)
第1分科会(PDF 1,010kb) 第2分科会(PDF 1,000kb) 第3分科会(PDF 1,057kb)

この催しは終了いたしました。報告等はこちらでご覧いただけます。

事業報告―日本語(PDFファイル28kb)

11月6日発言要旨―日本語(PDFファイル381kb)

提言―日本語(PDFファイル20kb)

11月6日発言要旨―英語(PDFファイル807kb)

提言―英語(PDFファイル47kb)


北京+10に向けて

「人間の安全保障とジェンダー」
~すべての人びとの人権と安全を保障する社会をめざして~

2004年11月6日(土)・7(日)
会場:北九州市立男女共同参画センター”ムーブ”

(北九州市小倉北区大手町11番4号)

【開催趣旨】
「人間の安全保障」とは、個人やコミュニティに焦点をあてる考え方で、従来の国家の安全保障に代わる新しい考え方です。1998年日本の小渕恵三総理大臣が第1回「アジアの明日を創る知的対話」において人間の安全保障についての考え方を表明したことに始まり、国連に受け入れられてきました。これは人びとの安全を保障するためには、紛争予防・解決・平和構築と開発の両面からのアプローチが必要であり、そのために、人間一人ひとりの尊重とエンパワーメントを重視した包括的な取り組みを提唱するものです。

  • 基調講演 11月6日(土) 10:00~12:30 2Fホール

1. ビデオメッセージ  緒方 貞子 国際協力機構(JICA)理事長
2. 講演
 「北京プラス10に向け」
パトリシア・リクアナン     アジア太平洋NGOフォーラム議長

「ジェンダーと人間の安全保障」
猪口 邦子     上智大学法学部国際関係法学科教授
前軍縮会議日本政府代表部特命全権大使

  • 分科会 11月6日(土) 13:30~15:45
    2Fホール・大セミナールーム・小セミナールーム


第一分科会
平和構築を通じて人びとの安全をどう保障するか~紛争予防・解決~

紛争や治安の悪化は人間の安全保障を脅かす重要な理由の一つです。紛争解決、紛争後の平和構築、さらなる紛争予防におけるジェンダーの視点とは何か、女性のエンパワーメントを通じてどのように平和と作り出すことができるかについて、世界の現状や現場での経験を踏まえて討議します。

キーワード:国連安全保障理事会決議1325号、選挙、法的整備、生活基盤

[海外パネリスト]
アイリーン・サンチャゴ
ミンダナオ女性委員会議長
(第4回世界女性会議 (北京’95) NGOフォー ラム事務局長)

[国内パネリスト]
喜多 悦子
日本赤十字九州国際看護大学教授
古沢 希代子
恵泉女学園大学助教授

[コーディネーター]
佐藤 安信
(名古屋大学大学院国際開発研究科教授、KFAW客員研究員)


第二分科会
開発をとおして人びとの安全をどう保障するか~貧困・教育~

貧困は人間の安全保障を脅かす要因であり、経済のグローバル化に伴い、貧困の深刻化および貧富の格差の拡大が顕著になってきています。女性のエンパワーメントを通して、グローバル化した現在の経済の下における貧困問題を克服するための政策や具体的な取り組みについて、ジェンダーの視点に立って分析し、話し合います。

キーワード:国連ミレニアム開発目標、国際開発協力、経済的エンパワーメント

[海外パネリスト]
モミナ・ヤリ
アフガニスタン独立人権委員会 プログラムマネージャー

[国内パネリスト]
北沢 洋子
ジャーナリスト
熊岡 路矢
特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター(JVC)代表理事

[コーディネーター]
織田 由紀子
(KFAW主席研究員)


第三分科会
「とりわけ弱い立場にある人びと」の安全をどう保障するか
~移住者、人身取引、難民・避難民、障害者~


グローバリゼーションに伴って移住者は増加しつつあり、また、人身取引などの課題も新しい形で現れてきています。さらに、障害者、貧困にあえぐ人びと、少数民族、難民・避難民、教育や医療から遠い人びとの人権とエンパワーメントを保障し、安全をどう保障するかについて、その政策や取り組みについて話し合います。

キーワード:教育、健康、経済的エンパワーメント、社会システム、国際労働市場、シェルター、不法滞在者、移住労働者権利条約、外国人雇用法

[海外パネリスト]
アフガニスタン女性課題省(予定)

[国内パネリスト]
伊藤 るり
お茶の水女子大学ジェンダー研究センター教授
佐藤 摩利子
国連ハビタット福岡事務所 (人間居住専門官)

[コーディネーター]
篠崎 正美
熊本学園大学教授、KFAW主席研究員)

  • 全体会 11月6日(土) 16:15~17:00 大セミナールーム

本会議の成果を提言にとりまとめ、世界に発信します。


  • 研究活動報告 11月7日(日) 10:00~17:00 大セミナールーム

1. 10:00-12:00 KFAW主席研究員報告


「アジアにおける農業女性のエンパワーメント」
篠崎 正美
熊本学園大学教授、KFAW主席研究員
庄 平 (Ms Ping Zhuang) 
中国山東大学継続教育学院院長・教授

「ジェンダーの視点から見た環境・開発への取り組み」
織田 由紀子
KFAW主席研究員


2. 13:00-17:00 KFAW客員研究報告

「ジェンダー視点から見た韓国の非正規労働者化」
横田 伸子
山口大学教授、KFAW客員研究員
黄 秀慶 (Ms Hwang, Soo Kyeong) 
韓国労働研究所研究員

「法・貧困・ジェンダー:ベトナムにおける法多元主義と正義へのアクセス」
佐藤 安信
 名古屋大学大学院国際開発研究科教授、KFAW客員研究員
ファム・ティ・フエ (Ms Pham Thi Hue)
(ベトナム家族女性研究センター研究員

「ミャンマーの保健医療とHIV/AIDS」
劔 陽子
産業医科大学助手、KFAW客員研究員



併催事業 

詩集画展
「地雷のあしあと~ボスニア・ヘルツェゴビナの子どもたちの絵画展~」

こやま 峰子 (詩人・童話作家・エッセイスト)
11月1日(月)~7日(日)
場所:ムーブ1F交流広場ほか

写真展「安全への逃避」   沢田 教一
ベトナム戦争の悲惨な戦場に身を投じ、死と隣り合わせで撮影を敢行したピューリッツアー賞カメラマン故沢田教一氏の写真展です。
決して色あせることのないリアルな写真を通して、とりわけ女性、老人、子どもなどの弱者に危険な戦争や紛争の実態と本質を知り、平和構築の大切さとその責務を呼び起こしてほしいとの願いを込めて開催します。
11月1日(月)~7日(日)
場所:ムーブ市民ギャラリー