HOME >> 活動報告 >> プログラム開発

プログラム開発

デートDV予防教室講師派遣事業 (2011年8月~2012年3月)

 当財団(KFAW)が平成22年度に実施した「デートDV予防教育ファシリテーター養成講座」を修了したファシリテーターの方たちが地域社会で活動を始めました。


FY2011_DatingDV_Facilitators_Activities_4.JPG
みんなで考えてみよう!グループワークの様子

 KFAWは、「デートDVの予防啓発に関するニーズ調査」を北九州市から受託し、平成21年度に実施しました。続く平成22年度には、調査結果を踏まえて「デートDV予防教育ファシリテーター養成講座」を自主事業として行いました。同講座は、関係法規や基礎知識、ファシリテーターの基本スキルのほか、模擬授業演習を取り入れた実践型のもので、計14名の方が自費で参加、修了されました。


 昨年度、北九州市から委託を受けて、KFAWは「デートDV予防教室講師派遣事業」を行いました。市内外の高等学校、大学および専門/専修学校を対象にデートDV予防教育に取組み、昨年8月からの8カ月の間に延べ22回、約5,000人を対象に出前講演を実施しました。ファシリテーターたちは、講演や運営補助業務などデートDV予防教室業務に従事しました。各学校の担当教員からは、「分かりやすい内容で、誰にでもデートDVに陥る危険性があるということが認識できたと思う」「ロールプレイを通して、自分のこととして考えることができたと思う」といった感想をいただきました。


FY2011_DatingDV_Facilitators_Activities_2.jpg
デートDVの事例を、マンガを用いて分かりやすく説明

 今回の講師派遣事業は、当財団にとって、調査による学校側ニーズ把握に始まり、求められるファシリテーター養成教育および教育現場での実践という、デートDV予防教育についての3カ年にわたる活動の集大成として位置付けられるものです。


 今後は、それぞれのファシリテーターが学校や地域に根ざした現場でデートDV予防教育を継続していくことが期待されます。また、この経験を日本以外のアジア地域に発信していくことも期待されます。




【KFAW デートDV予防教室 受講者の声】

  • ちょっと無視したり、メールの返信が無いことに怒ったりすることが、デートDVだとは知らなかった。
  • 今までは愛情表現だと思っていたことが、実はデートDVだということを知って驚いた。
  • 嫌なことは「イヤ」とはっきり伝えることが大切だと思った。
  • 自分の気持ちや周りの人の気持ちなど、もっと考えて行動しようと思った。 ほか