1.日時 | 2017年3月28日(火)13:00~15:00 |
2.場所 | 北九州市大手町ビル5階小セミナールーム |
報告① | 「韓国、日本及びフィリピンの男女平等度-ジェンダー格差指数からみた一考察-」 |
堀内 光子(KFAW理事長) | |
報告② | 「インドネシア西ジャワ州の村落における婦人会活動と女性の生活」 |
神﨑 智子(KFAW主席研究員) |
報告会では、2つの研究報告を行いました。まず、堀内理事長が、世界経済フォーラムが毎年発表している各国のジェンダーギャップ指数を基に、開発途上国でありながらアジアで最もジェンダー平等度が高いフィリピンと、経済先進国であるがジェンダー平等度の低い日本及び韓国における、それぞれの国の男女平等度を決定づける要因、背景、課題について特に経済参加・機会の分野からの分析を報告しました。
続いて神﨑主席研究員が、昨年12月にインドネシア西ジャワ州カラワン県スカルユ村で行った婦人会(PKK)活動についての報告を行いました。工業団地の立地による都市化が進むスカルユ村におけるさまざまなPKK活動の中から、定期的に保健サービスを提供する活動である「ポスヤンドゥ」について①住宅地のポスヤンドゥ②農村部集落のポスヤンドゥ③高齢者ポスヤンドゥの3つの事例を紹介しました。インドネシアでは従来から行われてきた妊婦・乳幼児向けポスヤンドゥに加えて、近年高齢者対策の1つとして各村に最低2カ所の高齢者ポスヤンドゥの設置を推奨しており、スカルユ村でもPKKのカデルと郡保健所によって高齢者ポスヤンドゥが開催されています。神﨑主席研究員は、わが国において女性団体が積極的にまちづくりの担い手として主体的に行動することと、日頃から男性が「仲間」として女性団体の活動に参加することが重要であると強調しました。
*各研究員の報告は『アジア女性研究 第26号』をご覧ください。
KFAW理事長 堀内 光子
KFAW主席研究員 神﨑 智子