名前 |
国名 |
プロフィール |
スワプナ・マジュムダールさん |
インド |
デリーに拠点を置いて15年以上活動をしているフリーのジャーナリストです。開発問題や社会に変革をもたらす存在としての女性の役割などに関し、研究を踏まえた記事を主に執筆しています。中でも、インドの開発政策とそれが人びと(特に女性)に与える影響に注目しています。
ヘルスケア、HIV/AIDS、栄養、暮らし、公衆衛生、教育、環境、ジェンダーなどについて、共感する姿勢と職業意識をもって執筆してきました。このことが評価され、これまでにいくつかの賞と研究奨励金を受けました。この他、開発問題に関する国際会議の取材活動も行ってきました。
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トゥルムンフ・オドントヤさん |
モンゴル |
国立モンゴル大学国語文学学部卒業後、モンゴル国立ラジオテレビ局の国際放送部日本語課にディレクターとして勤務しました。その後、日本に留学し、山形大学大学院社会・文化システム研究科修士課程および東北大学大学院環境科学研究科博士後期課程を卒業しました。専門は文化人類学で、研究テーマは社会体制変容下のモンゴル社会における男女の性別分業のあり方や変遷、およびモンゴル女性のあらゆる側面に関するジェンダーの視点からの分析についてです。その後、東北大学の東北アジア研究センターで専門研究員として所属しました。
2014年に『社会主義社会の経験―モンゴル人女性たちの語りから―』の著作が東北大学出版会若手研究者出版助成採択作品とされ、東北大学出版会によって刊行されました。東京大学加藤敦典教授等編集の『アジアの女性表象を問い直す―変化・持続・日常生活』に「子だくさんの女性を奨励する名誉母叙勲制に関して ―モンゴルの事例から―」と題した一章が刊行中で、パルグレイブ・マクミラン社によって2015年11月出版予定です。主な受賞に、東北大学在籍中の2008年に東北大学男女共同参画奨励賞平成20年度沢柳賞プロジェクト部門特別賞があります。 |
ヨヤーナ・ポッカレルさん |
ネパール |
大学では主に経営やマーケティングを専門に学び、経営学修士(MBA)を取得しました。以前は、ネパール農村部の貧困に苦しむ子供や女性を支援するNGOのAMSK でコーディネーターを務め、 ドナーに向けた活動の調整、管理、報告などを担当していました。そして現在は、様々な組織や機関におけるヨガトレーナーの人材としても活動しており、小学校や中等学校レベルの子どもたちのために学校でのヨガのカリキュラムを発展させる手助けをしています。 |
サボール・アーメッド・カカールさん |
パキスタン |
パキスタンの中でも貧困が深刻なバローチスターン州の出身です。ジェンダー社会科学修士を取得しており、フェミニズム、パキスタン女性の地位、ジェンダーと法、ジェンダーと開発について専門に学びました。現在は教育支援団体であるアリフ・アイラーンの教育活動家をしています。また、パキスタン赤新月社のユースリーダーとしても活動しており、昨年はボランティア部門でパキスタンの大統領賞を受賞しました。これまでに女性の権利の擁護や、地域住民に対して女性の権利に関する啓発のための活動を数多く実施してきました。パキスタンにおける人権の保護や男女平等の実現を目指して今なお奮闘しています。また、子供(特に女子児童)のための施設が存在しない地域に対し、教育の重要性を訴えることにも力を注いでいます。 |
清水アイ子さん |
フィリピン |
フィリピンで生まれ育ったフィリピンと日本のハーフです。ミリアム大学で開発学(専攻)とジェンダー学(副専攻)を学び、2014年の卒業時に国際学の学位を取得しました。卒業論文のタイトルは「夫側の言い分:配偶者虐待を経験した夫の話・言語行為・見解」で、アリサ・フニオさんとの共著です。2014年6月から12月までフィリピン空軍で研究員として勤務しました。現在はフィリピンの若者に対して起業支援を行うNGOのユース・アット・ベンチャーでアウトリーチ・イノベーション・コーディネーターをしています。 |
カーンティ・ヘママレー・ウィジェトゥンゲさん |
スリランカ |
行政学修士を取得し、ヒューバート・ハンフリー・フェローシッププログラムのもと米国ニュージャージー州のラトガース大学でジェンダー学の年間プログラムを履修しました。これまでにスリランカ政府女性局局長、国家遺産省次官など、公的部門の要職を歴任してきました。現在は公務員の採用、昇進、服務規程に関する最高決定機関である公共サービス委員会のメンバーを務めています。スリランカ行政サービスの一員として、公共サービスに長年にわたり従事してきたことが評価され、委員に任命されました。9名のうち唯一の女性委員として、ジェンダー問題を委員会で取り上げ、公平かつ公正な決定を下すことが期待されています。これまでに、女性の権利やジェンダー問題に関する複数の出版物と2冊の著書を出しています。これからAsian Breeze誌上で、スリランカにおけるジェンダー平等に関する問題を論じていきたいと思います。 |