日時:2023年8月10日(木) 13:30~16:00
場所:北九州市立大学
主催:アジア女性交流・研究フォーラム、北九州ESD協議会
企画運営:北九州市立大学地域創生学群ESDプロモート実習生
参加者:高校生26名
高校生を対象としたジェンダーについて考えるためのセミナーを開催しました。企画運営は、北九州市立大学の学生が行いました。
セミナーのテーマは「LGBTQ+」です。
はじめに、同大学の寺田千栄子准教授に、LGBTQ+について講義をしていただきました。
講義では、主に以下のような内容をお話いただきました。
①性とは、見た目ではなく、次のような要素から説明されること
・生まれたときに届け出された性別(出生時)
・自分自身をどのように認識しているか(性自認)
・どのように自分を表現するか(性別表現)
・恋愛としてどのような性別に魅力を感じるか、もしくは感じないか(性的指向)
②国によって性に対する政策や法律が違うこと
・デンマークではオンラインで自分の性別を自由に変更できる。
・同性同士の性行為が法律で罰せられる国もあれば、同性の結婚が認められている国もある
③規則、慣習、差別などにより抑圧されると、「自分がおかしいのではないか」とネガティブな気持ちになってしまうこと。
④人と接するときは、他者の性を勝手に決めつけず、自分の言葉や言動を振り返ること
その後、グループに分かれて講義の感想を話し合い、以下のような内容の発表がありました。
・身近な人で、LGBTQ+であることを自分に打ち明けてくれた人がいます。自分は気にせず「そうなんだね」と、大きな反応を示しませんでしたが、それが正に働く場合と、負に働く場合もあるのかなと感じました。 |
・色々な性がありますが、友人でも、恋人でも、愛があることが大切だと思いました。
最後に、2つ目のグループワークとして、秋から始まる高校生の「文化祭」に焦点をあて、どのようなイベントがあればジェンダーに関わらず皆が楽しめるかというテーマに対して、アイデアを出し合いました。
今回のセミナーは、大学生と高校生が会話や意見交換を活発に行い、明るい雰囲気のセミナーとなりました。
セミナー後の高校生のアンケートでは、
・性自認にはいろいろな形があるので、日本でももっと(認知を広める)取り組みが大きくなったら良いなと思いました。 |
・無意識のうちに他の人を傷つけていないか考えるきっかけになりました。
などの感想があり、有意義なセミナーとなりました。