1.日時 | 2015年12月20日(日) 10:30~12:30 |
2.場所 | 北九州市立男女共同参画センター・ムーブ 5階小セミナールーム |
3.講師 | 四方由美(宮崎公立大学人文学部教授) |
講演要旨
リプロダクティブ・ヘルス/ライツとは、「自分の身体は自分のもの」「自分のことは自分で決めてよい」という性と生殖に関する大切な権利です。このリプロダクティブ・ヘルス/ライツは「痛みを我慢しない(生理痛を我慢しない)」「暴力を受けない」「性と生殖に関する情報を得る」ということと関連しており、月経・出産・更年期などの「女性のライフステージ」の領域や、性差別・ジェンダーバイアスなどの「女性に対する暴力」の領域とも接合しています。
布ナプキン(一枚布のスクエアタイプ)の特徴として、「必要な枚数を考える」「折り方や重ね方を工夫する」など、心地よく過ごす方法を自分で考えることにより、自分の体を知ることにつながります。選択肢の一つとして布ナプキンを知ることは、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ獲得の一つの機会となり得ます。リプロダクティブ・ヘルス/ライツ獲得までには①情報・教育(性と生殖に関する知識の教育)②相互作用(相互作用によるエンパワーメント)③権利獲得(自分の体に関する自己決定)の3つのステップがあります。四方教授は、平成24年度と平成25年度のモニター調査を通じて「布ナプキンの使いにくい点について相談した・教え合った」という相互作用によるエンパワーメントが、布ナプキンの継続使用につながったと考察されました。参加者同士でもグループワークを行い、布ナプキンについて使用の経験の有無や、使用の際工夫していることや不安なこと、生理の悩みなど性と生殖について話し合いました。
*当日配布資料はこちらからダウンロードできます。