1.日時 | 2016年2月14日(日)13:00~16:30 |
2.場所 | 北九州市大手町ビル5階 小セミナールーム |
報告① | 「地域社会における女性団体の活動―日本及びインドネシアの事例―」 |
神﨑智子(KFAW主席研究員) | |
報告② | 「移住によって潜在能力は発揮できるのか?―ジェンダーの視点で見た滞日ネパール人の特徴―」 |
佐野麻由子(福岡県立大学人間社会学部准教授) 田中雅子(上智大学総合グローバル学部准教授) | |
報告③ | 「台湾・マレーシアにおける女性に対する暴力被害者支援の研究」 |
北仲千里(広島大学ハラスメント相談室准教授) 松村歌子(関西福祉科学大学健康福祉学部講師) |
報告会では、3組の研究員が研究結果を報告しました。まず、神﨑主席研究員の報告では、地域の女性団体の活動と課題を分析し、「女性団体の多様性・重層性・伝統・地域網羅性という財産を生かしたまちづくりへの参画」を今後の展望として挙げ、防災について町に提言を行った築上町男女共同参画ネットの活動例を紹介しました。
続いて佐野・田中両客員研究員が、どのような人が何を目的に来日しているのか(滞日者の動向)、ネパール人の移動の背景にあるネパール側、日本側の状況(チャンネルおよびルート)、来日後のセイフティネット、どのような属性や資源をもつ人がどのような問題を抱えているのか(滞日者の生活の質)など近年増加しているネパールからの滞日者についての研究報告を行いました。
最後に北仲・松村両客員研究員が、アジアにおいて先進的な取り組みをしている台湾とマレーシアのDV の実情と被害者支援の実態についての研究報告を行いました。台湾やマレーシアでは、初期のシェルターへの避難や保護命令などだけではなく包括的支援を主にソーシャルワーカーが担っていることや、民間団体が個別のケース対応はもちろん社会的なSocial Advocatorとしての活動も精力的に展開していることなどを示しました。
*各研究員の報告は「KFAW調査研究報告書」をご覧ください。
KFAW主席研究員 神﨑智子
2014/15KFAW客員研究員 佐野麻由子、共同研究者 田中雅子
2014/15KFAW客員研究員 北仲 千里、共同研究者 井上 匡子、清末 愛砂、松村 歌子、李 妍淑