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国際理解促進事業

国際理解セミナー「KFAW領事館シリーズ2 アメリカ人の働き方」(2012年11月30日)

KFAW_consulate_series_2_20121130.JPG (財)アジア女性交流・研究フォーラムでは、新たな国際連携事業として、在福岡領事館の領事による講演会「KFAW領事館シリーズ」を開催することになりました。そのシリーズ第2弾として、2012年11月30日(金)に北九州市立男女共同参画センター・ムーブにて、国際理解セミナー「アメリカ人の働き方」を開催しました。


 今回のセミナーでは、在福岡アメリカ領事館のマイケル・チャドウィック広報担当領事を講師に迎え、アメリカ人の働き方と、ワーク・ライフ・バランスなどについて、日本との比較を交えながら、お話いただきました。

 

 アメリカでは、リーマンショック以降急激に失業率が悪化していることや、人種によって失業率が異なる現状など、さまざまな問題がある一方で、労働力としての女性の割合が増えていることや、男性の家事参加時間が増えていることなどが挙げられます。特に労働力としての女性の割合は、1970年から2011年にかけて、日本は48.7%(1970年)から48.2%(2011年)と減少しているのに対して、アメリカでは、43.3%(1970年)から58%(2011年)と大幅に増加しています。

 

 また、ワーク・ライフ・バランスに有効なシステムとして、多くのアメリカ企業が導入している、フレックスタイム制、テレワーク、コンプレスト・ワークウィーク(1日あたりの労働時間を長くして、休日を増やすシステム)などが紹介されました。

KFAW_consulate_series_2_2_20121130.JPG アメリカは多民族国家ゆえの問題も多くありますが、人種、民族、宗教、文化などさまざまなバックグラウンドを持つ人びとが同じ職場で働くことで、新たなアイデアが生まれる可能性もたくさんあるとのことでした。これは日本にも言えることで、若い人、年配の人、男性、女性など、多様性のある職場環境を実現することが、社会全体の利益につながるのではないでしょうか。

 最後に、世界経済フォーラム創設者のクラウス・シュワブ氏の言葉を引用し、「国および組織が将来成功するための鍵は、優秀な人材にアピールする能力です。男女共同参画の推進は、単に平等のためだけではなく、今後グローバル市場で成功するために不可欠なことです。」と結びました。


 講演後に行われた質疑応答では、参加者の皆さまから多くの意見、質問が寄せられ、アメリカ人の働き方から、自身のワーク・ライフ・バランスを見直す良いきっかけとなりました。